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尿色/尿比重/尿量/尿pH

尿検査その2:尿の性状について

トイレで用を済ませた後、尿の様子がいつもと違っていたことはありませんか?尿の色が赤かったり黒っぽかったり、さほど水分をとっていないのに妙に量が多かったりしたら、何かの病気が原因かもしれません。尿検査の検査項目であり、尿の性状を表している尿色・尿比重・尿量・尿phについて説明します。

尿色、尿比重、尿量、尿phを解説

尿は、体内の環境を常に一定に保つために、体内で不要になったものを排泄する役割を持っています。

尿検査は、尿の性状を表す尿色や尿比重、尿量や尿phなどを調べることで、身体に異常が起きていないかをチェックするために行います。

ここでは、それぞれの項目が何を示しているのか、どんな方法で検査を行うのか、どんな病気が推測できるのか等を解説しています。

健康であれば、尿色は黄色です

尿の色は、健康であれば透き通った淡黄色をしていますが、激しい運動をして汗をたくさんかき、体内の水分量が不足していた場合は濃い黄色になります。

しかし、このような状況でないにも関わらず尿が変色していたら、泌尿器系などの病気が考えられます。ただし女性の場合は月経血が混じっている場合もありますので、断定することはできません。

臓器など 考えられる病気
赤や赤褐色 腎臓 急性・慢性糸球体腎炎、急性腎盂腎炎、腎臓結石、腎癌
膀胱 急性膀胱炎、慢性膀胱炎、膀胱結石、膀胱癌
尿道 尿道腫瘍
尿管 尿管結石
前立腺 前立腺肥大症、前立腺癌
黄褐色や茶色 肝臓 肝硬変、A・B・C型の急性肝炎、劇症肝炎、肝臓癌
赤紫色やコーラ色 ポルフィリン症、溶血性貧血、発作性夜間血色素尿症

尿比重とは、水分と老廃物の割合のこと

尿比重とは、尿中の水分と老廃物の割合を表したものです。電解質に反応する特殊な試験紙に尿をつけて、色の変化を見るという方法で検査を行います。

なお尿比重の基準値は1.010〜1.030とされているのですが、この数値よりも高かったり低かったりした場合に考えられる病気は下記の表の通りです。

尿比重 考えられる病気
1.010以下 腎不全利尿期、慢性腎炎、尿崩症
1.010〜1.030 正常
1.030以上 腎不全、ネフローゼ症候群、糖尿病、心不全、脱水症状

1日の尿量は、1リットル〜1.5リットルですが・・・

成人の尿の排出量は1日に1リットル〜1.5リットルと言われています。

しかしたくさん水分をとっていないにも関わらず、この量を遥かに上回っていた場合は、糖尿病や腎臓病などの病気の可能性があります。

反対に尿量が極端に少なかったり、尿意があるにも関わらず全く出なかったりした場合は、前立腺が腫れている疑いがあります。なお尿量を調べるためには、入院して1日に排出する尿をすべて採取する必要があります。

酸性? アルカリ性? 尿pH検査でチェック

pHとは水素イオン濃度のことであり、尿pHとは尿中の酸性やアルカリ性の度合いを示すものです。尿pH検査では、試験紙に尿をつけてどんな色に変化するかを観察することで、どちらの属性に傾いているかを判定します。

なお尿は通常、眠っているとき以外は弱酸性を保つように体内で調節されているのですが、病気や特定の食品の過剰摂取などが原因で、酸性かアルカリ性に強く傾くことがあります。

酸性とアルカリ性の基準値 原因
アルカリ性:pH 8.5以上 アルカリ性薬剤やカリウム塩や野菜の過剰摂取
ややアルカリ性:pH 8.0〜8.5
弱酸性:pH 5.0〜8.0 異常なし
やや酸性:pH 4.5〜5.0 肉類の過剰摂取、飢餓、下痢、気管支肺炎、痛風
酸性:pH 4.5以下

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