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尿蛋白/尿糖/尿潜血/ケトン体/ウロビリノーゲン・ビリルビン

尿検査その1:尿中の物質について

尿検査は、尿蛋白・尿糖・尿潜血・ケトン体・ビリルビン・ウロビリノーゲンの有無や量を調べるための検査です。ここでは、それぞれがどんな物質であるか、検査はどのように行うのか、検査結果からどんな病気が推測できるのかなどを解説しています。

尿中物質の基準値などを紹介します

尿検査を受けて、尿の中に糖や蛋白が混じっているという結果が出たものの、具体的にはそれの何が問題であるのかを知っていますか?

尿は体の異常が表れやすい場所です。含まれていてはいけない物質や含まれているべき物質は何であるか、それらの基準値は陽性と陰性どちらなのかなどを、正しく理解しておきましょう。

尿蛋白とは、尿中のタンパク質のことです

尿蛋白とは、尿に含まれているタンパク質のことです。タンパク質は健康であればほとんど尿のなかに出てくることはありません。

もしたくさん含まれていた場合は、腎臓のろ過装置などの機能に障害が起きている可能性があります。なお検査については、試験紙を尿につけて色の変化を見るという方法で行われます。

陰性(−)が正常です

尿にタンパク質が含まれていなければ陰性(−)と判定されます。含まれていたら陽性と判定されるのですが、含有量に応じてプラスマイナス(±)、プラス(+)、ツープラス(++)といった形で表されます。

陽性だった場合は、腎臓の炎症や尿管・膀胱の出血が考えられますが、激しい運動の後・ストレス・妊娠中の女性などでも陽性反応が出ることがありますので、1度の検査で病気であると断定することはできません。

そのためしばらく経ってから再検査したり、血液検査などを行ったりして詳しく調べる必要があります。

尿糖が出ていたら、糖尿病の可能性あり

血液中に含まれるブドウ糖のことを血糖といいます。血糖は膵臓から分泌されるインシュリンという物質の働きによってエネルギーに変わるので、通常は尿中に出てくることはありません。

しかし糖尿病などの病気になると、尿の中に大量に出てきてしまいます。これがいわゆる尿糖であり、調べるためには色が変化する特殊な試験紙が用いられます。

陰性(−)が基準です

尿糖は陰性(−)が基準ですが、尿に糖が含まれていた場合は陽性と判定されます。どれ位の量が含まれているかは、やはりプラスマイナス(±)、プラス(+)、ツープラス(++)と表現されます。陽性反応が出た場合は糖尿病の疑いがありますので、血糖値の測定などのより詳しい検査が行われます。

尿潜血とは、血尿のことです

尿潜血とは、尿の中に血が混じっている状態、つまり血尿のことです。尿検査では、尿の中に赤血球などの成分が含まれていないかを調べます。なお尿に血が含まれていても目に見えない場合があるため、検査では色の変わる試験紙や顕微鏡などを使って調べます。

陰性(−)が正常です

尿潜血は陰性(−)が正常、陽性が異常です。なお陽性は、尿に混じっていた血の量に応じて、プラスマイナス(±)、プラス(+)、ツープラス(++)と表されます。

陽性と判定された場合は、尿の通り道である腎臓や尿路に、炎症や腫瘍ができている可能性があります。ただしビタミンCを大量に摂取していた場合も陽性と出ることがあります。

尿中のケトン体を調べると何が分かる?

アセトン・アセト酢酸・β-ヒドロキシ酪酸という物質の総称がケトン体です。糖尿病による代謝異常でブドウ糖が上手く利用できなくなったり、極度の飢餓状態などに陥ったりすると、血液の中に溢れるばかりでなく尿にも出てくるようになります。

尿検査では尿の中のケトン体の有無を調べるために、尿を検査紙につけて色の変化を観察するという方法で行われます。

陰性(−)が基準です

尿中にケトン体が含まれていなければ陰性(−)と判定されますが、陽性(+)であった場合は糖尿病による代謝異常、飢餓、感染症などの可能性があります。

なお既に糖尿病に罹っており、尿糖と尿ケトン体がどちらも陽性であった場合は、体が酸性に傾くアシドーシスという状態になっているかもしれません。アシドーシスは重症になると昏睡状態に陥ってしまう危険があるので要注意です。

ビリルビンとウロビリノーゲンについて

赤血球は古くなると壊されて、中に含まれているヘモグロビンは肝臓によって分解されます。この時にできる黄色い物質がビリルビンであり、脂肪の消化を助ける役割を持っています。

ウロビリノーゲンは、胆のうと十二指腸を経て、腸に出てきたビリルゲンが腸内細菌によって分解された物質であり、一部は尿と一緒に排泄される仕組みになっています。

陰性(−)、弱陽性(±)が基準です

ビリルビンは陰性(−)が基準ですが、陽性反応が出ていたら胆のう周辺の閉鎖が考えられます。ウロビリノーゲンは健康でも少しずつ尿に出るものであるため、基準値は弱陽性(±)です。

もし陽性(+)以上だった場合は、溶血や肝臓の異常などの疑いがあり、反対に陰性(−)だった場合は、胆道の閉鎖などの可能性があります。

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