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肺活量などの肺機能検査の基準値や方法・目的

肺呼吸機能検査を解説します

私たち人間はみな、24時間休むことなく息をしています。肺は生命を維持するために欠かせない、呼吸を司っている大切な臓器ですから、タバコの吸い過ぎなどが原因で肺癌などの病に侵されてしまっては一大事です。必ず検査を受けて、自分の肺が健康であるかをしっかりと確認しておきましょう。健康診断の検査の1つ、呼吸機能検査を解説します。

検査の方法や目的、基準値などを教えます

呼吸機能検査は、肺が正常に機能しているかどうかを調べる検査であるため、肺機能検査とも呼ばれています。

肺の検査=肺活量の測定、というイメージが強いかもしれませんが、検査で分かることはそれだけではありません。ここでは、検査の方法や目的・肺活量などの肺機能を表す項目のそれぞれの基準値などをお教えします。

換気機能を調べるのが呼吸機能検査です

肺の機能には、空気を肺に入れたり出したりする換気の機能と、酸素を血液に取り込んで二酸化炭素を排出するガス交換の機能がありますが、このうちの換気機能を調べるのが呼吸機能検査です。

この検査の主な目的は肺の病気の診断ですが、負担が大きいので既に重い肺病を患っている人や高齢者は検査対象になりません。

「スパイロメーター」を使って測定します

検査にはスパイロメーターという機械を使います。検査方法は簡単で、鼻をクリップで挟んで息が漏れないようにし、口にマウスピースを当てて息を吐くだけです。

この機械では、全肺気量・肺活量・1回換気量・予備呼気量・予備吸気量・残気量・機能的残気量を測定することができ、それらの数値はスパイログラムという波グラフから読み取ります。

フローボリューム曲線から分かること

結果数値は、縦軸が流量(L/秒)、横軸が容量(L)を表すフローボリューム曲線というグラフでも表されます。健康な人のフローボリューム曲線はきれいな山形になりますが、気管支喘息などの異常があった場合は、下降線が凹んだいびつな形になります。

肺活量・%肺活量・1秒率とは?

スパイログラムとフローボリューム曲線からは、肺の換気機能を示す項目である肺活量と%肺活量と1秒率を知ることができます。それぞれの基準値や、基準値から外れていた場合に考えられる病気などは下記の通りです。

肺活量について

肺活量とは、深く息を吸った後に吐き出すことのできる空気の量のことです。健康な成人男性であれば3000〜4000ml、健康な成人女性であれば2000ml〜3000mlくらいが基準値とされています。

なお、検査表には肺活量のことをVCと表記している場合が多いです。

%肺活量について

%肺活量とは、実際の肺活量が、予想肺活量の何パーセントであるかを示したものです。正常値は80%以上とされていますが、80%以下であった場合は、拘束性換気障害によって引き起こされる自然気胸や胸膜癒着や肺線維症などの可能性があります。

1秒率について

息を深く吸い込んで、できるだけ速く一気に吐き出した空気量のことを努力肺活量といいます。この努力肺活量のうち、初めの1秒間に出した空気の量の割合が1秒率です。70%以上が正常値とされていますが、70%以下であった場合は、閉塞性換気障害によって引き起こされる肺気腫や慢性気管支炎、気管支喘息などが疑われます。

予測肺活量、%肺活量、1秒率の計算方法

項目 計算方法
予測肺活量(ml) 成人男性:【27.63−(0.112×年齢)】×身長(cm)
成人女性:【21.78−(0.101×年齢)】×身長(cm)
%肺活量(%) 【実際の肺活量(ml)÷予想肺活量(ml)】×100
1秒率(%) 【初めの1秒間の肺活量(ml)÷全肺活量(ml)】×100
※全肺気量・・・深く息を吸った時に肺にたまった空気量のこと。

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